CySecについて

プログラムの目的

 サイバーセキュリティ(以下CyS)のより一層の充実は、社会を安心・安全・豊かにするための喫緊の課題です。本プログラムは、そのような社会ニーズに応えるべく、社会人向けにCyS意識の高揚を先導する、高度CyS専門家を養成します。

プログラムの概要

 本プログラムの特色は、CyS技術領域のみの教育ではなく、法律・経済・外交・心理・倫理等の分野等、CySに関わりのある内容も高度なレベルで教育することで、経営・運営・折衝・監査等も先導可能な高度CyS専門家を養成することです。
情報セキュリティに関する法知識、マネジメントやガバナンス能力、インシデント対応やフォレンジックなどの技術的知識を修得するために7科目を開講します。講師は第一線のセキュリティ研究を行っている東京電機大学教員の他に、海外も含む外部の最先端セキュリティ専門家を招き、国内外の事例紹介や最新動向、先端ケーススタディを取り入れた演習、アクティブ・ラーニングスタイルを取り入れたインタラクティブな授業を行います。
なお、「サイバーセキュリティ基盤Ⅰ」「サイバーセキュリティ基盤Ⅱ」の2科目は、日本国内で唯一の(ISC)²のIAP(International Academic Program)のCISSPコースとなります(2021年5月時点)。

履修証明プログラム

 平成19年度の学校教育法の改正により、大学等における「履修証明制度」が創設されました。これは学生を対象とした学位プログラムの他に、社会人等を対象とした120 時間以上の学習プログラム(履修証明プログラム)を提供し、修得した者に履修証明書を発行する制度です。履修証明制度には、以下の3点の特徴があります。

1.大学の学位に比べ、より短期間に修得することが可能
2.再就職やキャリアアップに役立つ社会人向けの教育プログラム
3.プログラム修了者には、学校教育法に基づき履修証明書を交付
※履修証明制度に関する文部科学省Webページ

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shoumei/

 本プログラムは学校教育法に基づく履修証明制度により、プログラム修了者には、「国際化サイバーセキュリティ学特別コース 履修証明書」を授与します。

講義概要

 受講者が修得すべき能力として、情報セキュリティに関する法知識、マネジメント能力とガバナンス能力、インシデント対応やフォレンジックなどの技術的知識が挙げられます。
 この能力を修得するために、本プログラムは「サイバーセキュリティ基盤Ⅰ」「サイバーセキュリティ基盤Ⅱ」「サイバーディフェンス実践演習」「セキュリティインテリジェンスと心理・倫理・法」「デジタル・フォレンジック」「情報セキュリティマネジメントとガバナンス」「セキュアシステム設計・開発」の7科目を開講します。通常開講では夜間時間(18時00分以降)に週2コマ、集中開講では指定した土曜日に3コマで実施します。
 成績評価においては、各科目の最終試験で成績評価を行います。講義中心科目では、論述式試験によって総合的な理解度を測ります。演習中心科目では、総合的な演習課題を与え、その達成度によって評価を行います。いずれも概ね、6割以上の理解・達成をもって合格とします。修了要件は、受講開始から4年以内に7科目を全てに合格した者について、本プログラムの修了とし履修証明書を授与します。

受講者像と将来的展望

 本プログラムの受講資格として、大学卒業程度の基本的な情報セキュリティの知識を有する程度とし、受講者像として最高情報セキュリティ責任者(Chief Information Security Officer: CISO)または上級セキュリティエンジニアを目指すものを対象とします。
 本プログラム修了者は最先端の国際的サイバーセキュリティ学を修得し、高度なサイバーセキュリティスキルを有する人材としてステップアップし、国際的にも活躍することが期待できます。